新型コロナウイルスワクチン
新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス(COVID-19)は、世界中でパンデミックを引き起こしたウイルスで、呼吸器系を中心に深刻な影響を与える可能性があります。感染力が強く、重症化すると肺炎や呼吸困難を引き起こすことがあるため、特に高齢者や基礎疾患を持つ方には注意が必要です。ここでは、ウイルスの基本的な性質と感染経路、主な症状について詳しく解説します。
コロナウイルスの種類と特徴
新型コロナウイルスは、これまでに確認されている「コロナウイルス群」の一つで、感染力と重症化リスクが特に高いという特徴があります。さらに、オミクロン株やデルタ株から変異株が次々と登場し、それぞれ特徴が異なります。またこれらの変異ウイルスは、呼吸器系に影響を及ぼしやすい点が共通しています。
感染経路と主な症状
新型コロナウイルスは飛沫感染と接触感染が主な感染経路です。
- 飛沫感染:咳や会話中の飛沫を介して感染します。
- 接触感染:ウイルスが付着した物を触り、その手で目や口に触れることで感染します。
症状としては、発熱、咳、倦怠感が一般的で、嗅覚や味覚の異常が特有のサインとされていますが、重症化すると呼吸困難や肺炎を引き起こします。
新型コロナウイルス感染の予防策:感染を防ぐためにできること
新型コロナウイルスの感染を防ぐには、正しい予防策を日常生活に取り入れることが鍵です。特に手洗いやマスクの着用、3密の回避、換気の徹底は、感染拡大を防ぐ基本的な対策として重要です。特に家庭内での感染リスクも高いため、家族間でも注意を払いましょう。以下で具体的な実践方法を解説します。
マスクと手洗いの正しい方法
マスクの正しい着用は、飛沫感染を防ぐ最も効果的な手段の一つです。鼻と口を完全に覆い、顔に密着させることが重要です。使い捨てマスクは再利用せず、毎日新しいものに交換してください。また、手洗いは外出後や食事前、咳をした後に流水と石けんで20秒以上行いましょう。特に、指先や爪の間も忘れずに洗うことで、接触感染を大幅に減らせます。
3密回避と換気の重要性
感染リスクを下げるためには、「密閉」「密集」「密接」の3密を避けることが不可欠です。特に人が多く集まる場所や換気の悪い空間ではウイルスが拡散しやすいため、定期的な換気を心がけましょう。窓を2か所以上開けて空気の流れを作ることで、室内のウイルス濃度を下げることができます。
免疫力を高めるための生活習慣
新型コロナウイルス感染を予防するには、免疫力を高めることも重要です。健康的な生活習慣を取り入れることで、体の防御機能を向上させることができます。このセクションでは、食事や運動、睡眠といった日常の工夫について説明します。
健康的な食事とビタミンの摂取
免疫機能を高めるには、ビタミンCやD、亜鉛を含む食品が効果的です。ビタミンCは柑橘類やブロッコリー、ビタミンDは魚やきのこ類に豊富に含まれています。さらに、発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を向上させる効果があります。日々の食事にこれらの栄養素を取り入れることで、感染症への抵抗力を高めましょう。
十分な睡眠と適度な運動の効果
質の良い睡眠は免疫細胞の働きを活発にします。1日7〜8時間の睡眠を目標にし、就寝前にスマートフォンを使用しないなど、良い睡眠環境を整えましょう。また、ウォーキングやストレッチといった軽い運動を日常に取り入れることで、血行が促進され、免疫機能が向上します。無理のない範囲で続けることが大切です。
ワクチン接種の重要性
ワクチン接種は、新型コロナウイルスの感染予防と重症化リスクの軽減に非常に効果的です。
新型コロナウイルスワクチンの仕組みと効果
新型コロナウイルスワクチンは、体内でウイルスに対する免疫反応を引き起こすことで感染を防ぎます。接種後、2週間程度で効果が現れ、特に重症化リスクを大幅に軽減します。ただし、ワクチン接種後も基本的な感染対策を続けることが大切です。
- mRNAワクチン(例:ファイザー、モデルナ、第一三共、Meiji Seikaファルマ)
- 組み換えタンパク質(例:武田薬品)
副反応と接種後に気を付けるべきこと
ワクチン接種後には、注射部位の痛みや軽い発熱などの副反応が見られることがあります。通常、1~2日で症状は軽快しますが、強い症状が続く場合は医師に相談してください。また、接種後は過度な運動やアルコール摂取を控え、体を休めるよう心がけましょう。
新型コロナウイルスワクチン
新型コロナウイルスワクチンの接種について
定期接種は年1回で、感染が広がりやすい秋から冬にかけての接種が推奨されています。1回接種すると、感染の予防効果は2~3カ月続くとされ,特に不活化ワクチンのヌバキソビットは効果の持続期間も長いという研究もあります。ワクチン接種の費用は自治体ごとにその補助が異なります。実際の費用はお住まいの地域により異なりますので、自治体からのお知らせなどで確認しましょう。
当院では、武田製薬の不活化コロナワクチン『ヌバキソビット』と、従来のmRNAワクチンであるファイザー製コロナワクチンを選択することができます。特にご希望がなければ、有効性と安全性を兼ね備えた『ヌバキソビット』をお勧めします。
『ヌバキソビット』は今までのファイザー製のm-RNAワクチンとは違い、インフルエンザワクチンなどと同じ安全性の高い不活化ワクチンです。
『ヌバキソビット』は副作用がm-RNAワクチンよりも軽微であり、当院の昨年度のデータからも発熱などの副反応が稀であることがわかっています。m-RNAタイプのコロナワクチンで、発熱や倦怠感などの副反応が強く表れていた方は、不活化タイプのコロナワクチンの『ヌバキソビット』をお勧めいたします。
コミナティ®(ファイザー)
- mRNAワクチン
- ・対象:当院では12歳以上
- ・前回接種から3か月以上あける必要があります。
- ・コミナティ®は、本邦を含め世界的に接種実績が多く、安全性についての情報も豊富に蓄積されています。
ヌバキソビット®(武田薬品/ノババックス)
- 組換えタンパク 不活化ワクチン(mRNAワクチンではありません)
- ・対象:12歳以上
- ・前回接種から6か月以上あける必要があります。
- 特徴:
・mRNAではない従来型タイプで、副反応が比較的少ないとされています。
・組換えタンパクワクチンで、インフルエンザワクチンやB型肝炎ワクチン、HPVワクチンなどにも使われている仕組みを採用しています。
・抗体価の持続が約1年と長いことが報告されています。 - ・国産ワクチン
●当院でも、毎年10月1日から新型コロナウイルスワクチンの接種をおこなっています。
任意接種について
当院では新型コロナウイルスワクチンを接種したい方はどなたでも、任意料金にて接種をすることが可能です。
その他、調布市より助成があるかたもいらっしゃいますので、対象か否か以下の記事もご覧ください。
新型コロナウイルスワクチンは、 ご予約不要で接種が可能ですが、毎年シーズン中は大変混雑いたしますため、思いがけず相当な時間をお待たせする場合がございます。 何卒ご承知おきいただき、どうか時間にゆとりを持ってお越しくださいませ。
任意接種費用 16,000円(税込)
*どちらのワクチンをお選びいただいても、同じ費用です
令和7年度 高齢者新型コロナウイルス 定期予防接種
対象者
- ●接種日に満65歳以上の方(注)65歳の誕生日前日から接種可能です。
- ●接種日に60歳以上65歳未満の方で心臓・腎臓・呼吸器の機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の高度の障害により身体障害者手帳1級をお持ちの方、診断書により同程度の障害があると認められる方
(注)上記2に該当しない64歳以下の方が65歳の誕生日前に接種した場合は全額自己負担です。
接種期間
令和7年10月2日(木曜日)*から令和8年3月31日(火曜日)まで*当院水曜休診のため
接種費用(自己負担額)
6500円(注)生活保護受給者、中国残留邦人等支給給付受給者の方は、生活福祉課で交付する受給証明書を接種前に提出すれば無料です。